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OUR BUSINESS 事業紹介

CASE 
STUDY 3
株式会社 須藤養豚 様

腰を痛め、一度は体重測定を諦めかけた。
そんな時、紹介を受けたのがデジタル目勘。
「いいですね!」触ったその日に導入決定。
操作はすぐに慣れ、上物率にも変化無し。

代表取締役社長 須藤 龍司 様

株式会社 須藤養豚

本社所在地 群馬県高崎市
経営規模 ♀220頭・一貫
年間出荷頭数 5,400頭
従業員数 4名
肥育豚品種 シムコ
出荷基準体重 110kg以上
デジタル目勘導入時期 2020年7月
デジタル目勘利用台数 1台
株式会社 須藤養豚

突然腰痛になり全頭体測が出来なくなった

当農場は毎週火・金が出荷日で夏は前日、冬は前々日に全頭を体重測定し、週110頭ほどを出荷しています。両親を含めて従業員は4名で、私と両親の3人1組で体重を測り、110 kg以上の豚を出荷していました。
しかし、今年3月に突然私が腰を痛め、体重測定が出来なくなってしまいました。代わりに、日齢と私の目視で選畜するのですが、人の目だと基準体重を外すことがありました。とはいえ、高齢の両親だけに体重測定させる訳にもいかず、「しょうがないこと」と一度は体重測定を諦めていました。

ある日飼料特約店さんから「デジタル目勘知ってる?」

そんな時、取引先の飼料販売店「トリニティ・アグリ」の後閑課長から「デジタル目勘って知ってる?紹介するから使ってみたら?」と言われました。スマホ版から専用機になって精度も上がっているよ、と教えてくれ、その場ですぐに伊藤忠飼料さんに連絡を取ってくれました。6月に農場で試験することが決まり「本当にカメラで撮影して体重がわかるのか?」「どんな機械なんだろう?」と期待でワクワクしながら当日を迎えました。

これで体重が測れるんだと未来を感じた

あれはよく晴れた6月17日だったと思います。後閑課長が伊藤忠飼料さんの担当者2名と農場へお越しになりました。そこで初めてデジタル目勘をこの目で見て、触りました。想像していたよりも小さく軽く、こういう道具で体重がわかる時代が来たんだな、と未来を感じました。

デジタル目勘を見る須藤社長と後閑課長
デジタル目勘を見る須藤社長と後閑課長

「いいですね!」自分の目よりも正確だった

伊藤忠飼料さんから操作説明を受け、実際に農場で試し取りをしてみました。
豚房内にいた私が見て95kgくらいと思われる豚を撮影すると、デジタル目勘では何度も100 kg前後の数値が出ます。「少し大きいと思うけどね」と言いながら豚衡機で測って見ると、何と102 kgでした。私も自分の目には少し自信があったので、まさか外すとは思わず、さらにデジタル目勘が当てたので衝撃を受けました。他にも数頭で試験しても誤差範囲はほぼ1~2kgで、思わず「いいですね!」と叫んでいましたね(笑)。
伊藤忠飼料さんに聞くとシムコさんのLWDをAIに学習させており、当農場もシムコなので合致率が高いとのこと。やはり機械は正確だなと感心しました。
試験結果にはとても満足し、その場で1台注文しました。

初めてデジタル目勘で撮影した時
初めてデジタル目勘で撮影した時

両親も「ラクになった」と喜んでくれた

7月に導入し、最初慣れないうちは豚衡機での体重測定に比べて少し時間がかかりましたが、2ヶ月経過し、今は操作にはもう慣れました。左手にデジタル目勘、右手にスプレーを持ち、豚の動きに合わせて撮影できるようになりました。1人で作業でき、豚衡機を動かしたり豚を押したりしないので、身体は本当にラクですね。この夏も暑かったですが、汗ひとつかかずに選畜が終わる感じです。高齢の両親も「ラクになったね」と喜んでくれたことが嬉しかったですね。またデジタル目勘なら気軽に確認できるので、2日に分けてすきま時間を選んで選畜する時もあります。今年の夏は涼しい夕方に作業することが多かったです。

平均枝重75kgで上物率も体重測定の時と変わらず

デジタル目勘に切り替えて2ヶ月目ですが、平均枝重は75 kgくらいで安定しており、出荷豚の上物率も体重測定をしていた時と変わらないです。
良いことずくめでは無く、使っていく中で課題も見えてきました。まず、外から差し込んでくる日光が明るく、デジタル目勘で撮影すると画像が白飛びしてエラーになります。当農場は開放型で明るいため、豚に光が当たらないように背中で光を遮って撮影したり、光が弱まる夕方から撮影するなど運用面で工夫しています。お天道様にはかなわわないかもしれませんが撮り直しが減るので、解決策が見つかることを望んでいます。

2ヶ月経過後の撮影の様子
2ヶ月経過後の撮影の様子

さらに早く、もっと便利に。バージョンアップに期待。

あと豚房内で撮影していると、豚に足を噛まれるのが痛いです。将来は応答速度が早まり、右手の親指でもシャッターが押せれば作業時間が短くなると思います。さらに早く、もっと便利になるバージョンアップに期待しています。
開発元であるNTTテクノクロスの技術者さんも当農場まで来て色々考えられているのをよく見ます。今はムリでも研究を着実に一歩ずつ前に進めて、いずれは叶うような気がしています。

代表取締役社長 須藤 龍司 様
代表取締役社長
須藤 龍司 様